老女は過去を語る/語らない ✽ 『死神邸日和』

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老女は過去を語る/語らない ✽ 『死神邸日和』

こんばんは、未苑です。インフルエンザの咳が残って連日ょゎょゎしております……。舐めていたよインフルエンザ……。 そんな間に、コロナで鳴上さんがお辛そうだったと知りました(涙) 鳴さん、どうぞ引き続きお大事になさって下さい‼ &冬に後戻りの昨今、体調崩しやすい時季ですので、皆さまご自愛ください(T_T) b9a6983b-ef55-40fc-8c58-d07e9b1e49f0 今回の作品に合わせました。 ……って、自分でもびっくりするほど犬ヘタで恥ずかしい💦 ✽齢を重ねた者が「語ること/語らないこと」を味わう小説✽ 『死神邸日和』 久頭一良 文芸社文庫NEO 📖上記の作品はこちらです→https://amzn.asia/d/30Wz0bq(ペコメ欄参照) 前回の『極彩色の食卓』に続いて、御高齢レディが登場する小説を。 こちらは魔女どころか死神! なかなかの偏屈おばあ様がドラマを動かしてくれます。 親の離婚で母の地元へと引っ越してきた高校2年の(かえで)の楓は群れるクラスメイトに苛立ちを抱える中、“死神”と呼ばれる風変わりな老女を知ります。 クロという、よぼよぼな老犬を連れた老女の近所での噂いわく―― 「犬の餌に毒を入れて衰弱死させている」と。 噂に違和感を覚える楓は自分から死神に声をかけ、お屋敷に招かれることに。その庭先には、花壇にを植えられた不思議な場所。 クロを大事に飼っている様子に「なぜ近所に好きなように言わせておくの」と歯向かう楓に、 「そんなの自分で考えな」「あんたは娘にそっくりだ」 と死神――久美子(くみこ)さんは挑発します。に挑むべく、クロに毒を盛っているのか楓は“死神の検証”を行うことに。 テストを放棄した少年の謎、迷子の小学生の行方、失くしたお守りの謎など、ミステリ好きの死神のヒントをもとに解き明かしていく楓は、ついに久美子さんの娘の謎に迫り……。 ジャンルは「日常&青春ミステリ」でしょうか。 敢えて他人に“死神”呼ばわりさせて孤立する久美子さんは、齢を重ねた人ゆえの痛みと意地を抱えています。楓は謎解きとともに、自分達に似た“ぼっち”の人々と出会い、少しずつ死神との距離を縮めていきます。 年齢差、半世紀以上のシスターフッド+α(プラスアルファ)は、 「他人には好きに言わせておけ」 と、啖呵を切る二人のスタンスが心地良い作品です。 こちらは【第5回文芸社文庫NEO小説】大賞作品。 読み始めこそライト文芸らしさを感じましたが、死神とその娘さんの因縁“青いバラ“の秘密が明かされるクライマックスに唸ってしまいました……。日常ミステリとして十分に読みごたえがあります!  追記 *実を言いますと、今月末〆切の第7回の応募にむけ、傾向対策のために読みました。……しかし、この完成度を知ってすっかり怯みました💦(←正直者) *妄想似顔絵、モデルの方のイメージに添えるようもう少し粘りたいと思います。待たれていないと思いますけれど、おまたせしてごめんなさい!!m(_ _)m💦  *『ドロシー〜』更新出来ておりません(T_T) 時間みつけ次第、更新します!
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