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そしてメグは、座ったまま両手を綿星の方へと向けて、青い瞳で見つめた。
その様子は、何かを念じているかのようだった。
ふと、メグが話しはじめる。
「綿星さん。アナタは、・・・今、段々と運気が上がってきているところ。これから、昇っていきマス。仕事は・・今は無職、のようですが。今後、音楽業界の方と縁があり、その関連に職業に就くようデス。」
それを聞いて、興奮した様子の綿星が思わず声をあげた。
「ま、マジで⁈ ずっと、それを待ってたんだよ〜! ついに俺にも光が当たる時が来たんだぁ〜!」
そこに、メグが付け加える。
「でも、最初の1社目は断ってくだサイ。上手くいきません。2社目が幸運を呼びマス。」
「2社目だね〜! 分かった! 2社目にするよ〜!」
綿星は、感無量で答えた。
「続いて、マネー。金銭面も少しずつ、上がってきマス。ただし、お金をケチらない事です。使うべき時は、使うべきデス。未来の為に投資している、と思ってくだサイ。」
「そうなんだね〜。確かに最近、自分でも少し、ケチになってきたなぁ〜って感じていたんだよ。もっと男ならドシッと構えて、投資していかないとね。」
綿星は首を傾げながら言う。
「そうデス。今の時期は、貯金する時ではなく、未来の為に使う時なのデス。」
綿星は、何度も頷いた。
そして突然、聞き返す。
「あ、あの、恋愛は、どうかな?」
メグが、それに答えてくれた。
「恋愛は、・・・近いうちに、出会いがありマス。」
「やっぱりね〜! そうだと思っていたよ〜! 近いうち、っていうか、もう恋愛が始まってるんじゃないの〜?」
興奮状態で綿星は、身を乗り出すようにして言う。
「イイエ。まだです。恋愛は、両者がお互いに想ってこそ始まりますから、これから・・という事になります。」
「なんだ〜、そうなのかぁ〜。俺の方はもう、本気だけど。メグちゃんにも、ゆっくりと燃え上がっていく時間が必要だろうからね〜。」
綿星は、満足そうに笑顔で話した。
「え? 私が? 何か?」
メグが不思議そうな顔をする。
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