ケース6️⃣ 前世転生

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メグは一瞬、眉間に皺を寄せたが、首を傾げながら答えた。 「・・う〜ん、ジョーイって人は知らないですネ。」 「きっと、どこかで会ってるんだと思うけどなぁ〜。なんか、話と話が繋がりそうなんだけど。」 メグは、更に綿星を見ながら告げる。 「ジョーイだった、アナタは・・その後、ああ・・・・。これは話しにくいデス。」 「大丈夫だよ。前世も占いも、どんな結果も全て受け止めるから、何でも言って。」 それに対して、メグが気まずそうに答えた。 「アナタは・・・、火事で死んだ。ダンス教室のビルが、火事になったんデス。」 綿星は気落ちした様子で、俯きながら聞く。 「・・そうか。そのボストンでの火事って、何年前の事なの?」 「・・今から、およそ26年程前の事デス。私が生まれる前に、ジョーイだったアナタは死んでいるわけだから、やっぱり私とは会ってないですネ。」 綿星は、深い溜息をついた。 「ふう。・・やっぱり、そうなのかぁ。俺の前世は、火事にあって死んでしまうんだな。」 メグが尋ねる。 「綿星さん・・・。やっぱり、って? 前世で、自分が火事で死ぬ事、知っていたんですか?」 綿星は頭を掻きながら、苦笑いで答えた。 「うん・・まあね。実は、色々と占い巡りで回っていた中で、『前世』を見てくれた人がいたんだよ。その時に、今メグちゃんが言った事と同じ話を言われたよ。アメリカ人でジョーイって名前で・・・、そして火事で死んでしまったんだ、って。」 「そうだったんですネ・・。それで『前世』の事を聞いても、あんまり驚いたりしなかったんですネ。」 メグはそう言いながら、笑顔で受け入れてくれたようだ。 「メグちゃんが、一生懸命に占いや前世を見てくれたのに、何か悪かったねぇ。俺、話した通り、占いとか好きだから、色々巡って見てもらってるんだよ。」 綿星が、申し訳ない顔をする。 「そんな〜、イイんですヨ。占いしてる所はたくさんありますし。『前世』を見るって所も時々、聞いた事ありますから。」 メグは、笑顔で答えてくれた。
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