ケース6️⃣ 前世転生

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そう言われて綿星は、大袈裟に両手を叩いて、また声をあげる。 「あ・・あ〜‼︎ なるほど〜‼︎ メグちゃんの妹〜! 妹ね〜! それで、そっくりなんだぁ!メグちゃんに似て、将来美人になるよ〜!」 メグはまた、クスクスと笑っていたが、エイミーは部屋の隅に座って、取り出したゲーム機で遊びはじめた。 その束の間、再び入口のドアが開いて、二人の人物が入ってくる。 綿星がまた、その主たちに目をやると、若い女性と女の子だった。 若い女性の方は、メグと同じぐらいの年齢で、身長もスラリとスレンダーで高い。 えんじ色のワンピースを着ていて、黒の長い髪を後ろで一つに結んでいる。そして、青い瞳をしていた。 「看板、直ったから、表の入口の所に取り付けてきたヨ!」 その女性は、メグに伝える。 メグがその女性にお礼を返した。 「ありがとう、ジョオ。助かったわ。」 もう一人の女の子は、大人しく立っており、茶色い髪を一本の三つ編みにして、片方の肩口に垂らしている。 白いエプロン風の洋服を着ていた。 すぐに、メグがまた綿星に伝える。 「綿星さん。なんかバタバタして、すいません。この二人も、私の妹なんです。」 改めて紹介を受けた綿星は、入口付近に立っている二人を見直した。 メグが紹介していく。 「背の高い方が、次女のジョオです。18歳です。」 「ジョオです。どうも〜!」 そこで、ジョオが軽く頭を下げた。 「そして、こっちが三女のベスです。13歳です。」 「・・はじめまして。」 ベスは大人しくて、口数少なく挨拶する。 「そして、さっきのエイミーが四女なんです。」 メグの説明が続いた。 そして今度は姉妹たちの方を見ながら伝えている。 「こちらは、お客様の綿星さんヨ。」 そう紹介されて、綿星が挨拶をした。 「あ、どうも。綿星です。占いが大好きで、今日来ました。みんな美人揃いだなぁ。美人四姉妹!」
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