空き巣がいます!ストーカーもいます!それ以外にも何かいます!

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真っ暗な押し入れに入り、弾む鼓動を落ち着かせようとゆっくり深呼吸をする。 「ちょっと、誰よあんた!」 押し入れの中から女性の声が聞こえ、思わず「ギャアッ!!」と叫び声をあげてしまった。鼓動は落ち着くどころか、さらに加速する。 どうやら押し入れに家の人がいたようだ。おそらく、この家に住んでいる女性が押し入れの片づけでもしていたところに、タイミング悪く入ってしまったのだろう。 「いえ、本当にすいません、ほんの出来心で……バレたらしょうがないと思いますので、今すぐにでも警察に行きます……」 「警察?! あんたもしかして坂下くんのお兄さんか何か? 別に私は怪しい者じゃないわよ! 坂下くんに許可をもらう前に、ちょっとだけ家の中に入らせてもらっただけで、悪いことなんて何もしてないわ!」 「いや、そうじゃなくて、僕はこの家に空き巣で入ってしまったから……」 言いながら、なぜか女性のほうも罪を取り繕うかのような発言をしていることに気が付いた。 「あれ? あなた家主じゃないんですか?」
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