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「…ん、ふぁ…あら、沙紺くん。なんでわたくしの胸の中に居るのかしら♡
もしかして、甘えたくなっちゃった?♡」
「すー、すー。」
「ふふ、寝たフリがお下手ね。バレてるわよ♡」
「……抱きついてきたのは夕霧さんですからね…俺じゃないです。」
耳をぺたんとさせながら真っ赤になった顔を見せまいと下を向く沙紺。
「あらあら、目を見て話さないと説得力ないわよ?」
面白くなってニコニコと挑発をする夕霧。
「か、からかわないでください!起こさないように何十分こうしてたと思ってるんですか…おかげで何故か心臓が痛いです……」
今度は顔を上げて少し目を逸らしながら沙紺は言う。
「じゃあキスとかしたら、心臓爆発しちゃうんじゃないかしら♡」
「な……!?」
急な夕霧の爆弾発言にさらに真っ赤になって目を見開く沙紺。
想像したわね?とニコニコする夕霧。
「も、もう帰ります!離してくださいっ!」
「あらあら、ごめんなさい。怒らないで♪」
モゾモゾと体を動かす沙紺に、離すまいとしながら、終始ニコニコしている夕霧。
沙紺が部屋に帰れたのは昼過ぎだったとさ。
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