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「ただいまっ」と勢いよく玄関のドアを開け、居間を覗く。
祖母は大好きな時代劇の鑑賞中。
CMになったタイミングで、私はさっきのことを祖母に相談してみる。
祖母は私の話を黙って聞いていた。
そして、少しだけ考えてから、祖母が口を開く。
「そのお悩みは、私もよくわかります。時代は違いますが私も高校生の頃は友人関係に悩んだものです。
さて、ご質問の件ですが、来子さんは寂しいのではないのでしょうか?
そこまで友だちに依存をするということは、普段から家に一人きりだったり、クラスに質問様以外に話せる相手がいなかったりするのかもしれません。
だからと言って、質問者様が一人で我慢をする必要もないと思います。
一度、ケンカ覚悟で既読スルーの件はストレスになる、と話してみたらどうでしょうか?
そこで来子さんが怒って縁を切ると言うなら、それまでの関係ですし、さすがに束縛しすぎたとか自己中心的過ぎたと謝罪をしてくるようであれば、これまで以上に絆は深まるはずです。
大事なのは、誰と付き合うかではなく、どう付き合っていきたいか、だと思いますよ。
頑張ってください」
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