本文

1/1
前へ
/2ページ
次へ

本文

~♪  目覚まし代わりの携帯がベッドの上で鳴る。  私は、それを止める。  ペッドから起き、スマホを鞄の中にしまい、テレビのリモコンを取り、電源をつける。  テレビをつけたまま、昨日の晩御飯を弁当箱に詰め、食器を洗う。  それでも余った残りを食パンにはさみ、口に押し込み、冷蔵庫を開ける。  冷蔵庫からパックの野菜ジュースを取り、一気に飲んだ。  その後、バスルームに向かい、歯磨きとブラッシングを行う。  それが終わると、洗濯機から昨日の夜の内に洗った洗濯物をかごに入れ、それを干した。  かごをバスルームにしまい、仕事の服に着替えながら、テレビのニュースを見る。  政治の話や一昨日起きた犯罪、芸能人の不祥事について、アナウンサーさんが話しており、専門家さんがそれについて解説している。  私はそれを聞き流す。直接、関係ないのに。  身支度を整えた後、テレビの電源を消し、鞄を持ち、弁当を鞄の中にしまい、玄関に向かう。  私は、朝のニュースの内容を頭の中にグルグルとまわらせながら、靴を履き、ドアを開けた。  誰かが笑い、誰かが泣き、誰かが怒る、誰かが喜ぶ。  私は、その中の日常でただ何となく生きている。そう考えながら。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加