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~♪
目覚まし代わりの携帯がベッドの上で鳴る。
私は、それを止める。
ペッドから起き、スマホを鞄の中にしまい、テレビのリモコンを取り、電源をつける。
テレビをつけたまま、昨日の晩御飯を弁当箱に詰め、食器を洗う。
それでも余った残りを食パンにはさみ、口に押し込み、冷蔵庫を開ける。
冷蔵庫からパックの野菜ジュースを取り、一気に飲んだ。
その後、バスルームに向かい、歯磨きとブラッシングを行う。
それが終わると、洗濯機から昨日の夜の内に洗った洗濯物をかごに入れ、それを干した。
かごをバスルームにしまい、仕事の服に着替えながら、テレビのニュースを見る。
政治の話や一昨日起きた犯罪、芸能人の不祥事について、アナウンサーさんが話しており、専門家さんがそれについて解説している。
私はそれを聞き流す。直接、関係ないのに。
身支度を整えた後、テレビの電源を消し、鞄を持ち、弁当を鞄の中にしまい、玄関に向かう。
私は、朝のニュースの内容を頭の中にグルグルとまわらせながら、靴を履き、ドアを開けた。
誰かが笑い、誰かが泣き、誰かが怒る、誰かが喜ぶ。
私は、その中の日常でただ何となく生きている。そう考えながら。
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