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ーー 放課後になって、私は学校から少し離れた誰もいない小さな公園で雨宿りをして和泉君を待っていた。 今日は掃除当番だから遅くなると言っていたな。 「っていうか、何で律義に待ってんだよ私」 別に帰ってもいいだろ。何で毎日、和泉君と一緒に遊びに行ってんだ? 俯いた拍子に、自分の心臓の蕾がいつもより一段と緩んでいるのが目に入った。 「ゲーセンが楽しいから? 誰かと遊ぶのが楽しいから? 放課後に遊びに行くことが楽しいから?」 1つずつ確認していく。けれど、蕾は本当の答えを待っているかのように動かない。 「お待たせ!」 和泉君の声が聞こえるなり、私の心臓が跳ねた。それと同時に蕾がまた緩む。
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