あとがき

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あとがき

本作「思い出の錦江湾」をお読みいただき、ありがとうございます。この作品は、小波蛍様の「エブリスタ作家でGoTo読書」という企画に参加するために、執筆したものです。 企画の内容としては、47都道府県をテーマにした作品を47人の作家が書くというものです。初めてこの企画案を見た時、私もこの素敵な企画にぜひとも参加してみたい! という気持ちになっていたのですが、私の生まれ育った大阪と、今住んでる東京が早々と消え、諦めていました。しばらくして、あの企画ってどうなったのかなと気になり、ぶらりと見てみたら、募集も終盤になっており、残り三県となっていました。その中で、鹿児島が残っているのを見つけ、慌てて立候補しました。 この物語はかなり実話が入ったものでして、主人公のモデルは私です。小さい頃、母の故郷の鹿児島を初めて訪れました。錦江湾の壮大さは、幼心にも強く残っていました。そして、大学時代に再び鹿児島を訪れた時、私は絶句しました。小説の中で心境を語っているので深くは言いませんが、この作品の主人公と全く同じ気持ちでした。 小説の中にも登場する鹿児島の方言は、実際に母から聞きました。鹿児島弁はよその人が聞くと本当に外国語みたいで、母が鹿児島の実家に電話している時に聞き耳を立てても、何一つ内容はわかりません。 この作品はずっと前から頭の中に構想があり、書きたいと思っていたのですが、なかなか書けずにいた作品でした。たまたまこの企画で鹿児島が残っていてくれたおかげで、形にすることができました。小波様には感謝でいっぱいです。 各都道府県の小説を書くという企画、本当に素敵だと思います。少しでもその企画に参加できたのは、本当に嬉しいです。その地方の小説を書くことは、普段の小説とは違い、難しいところもありますが、色々とその土地のことを盛り込んで書いたりして、非常に楽しんで書けました。また機会があれば、どこかの地方の小説も書いてみたいと思います。
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