僕たち夫婦のこと

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僕たち夫婦のこと

僕の奥さんはちょっと変わっています. "個性"と言われたら、 そうなのかもって思う程度だけど, 人と少し違います。 軽度の気持ちの障害がありますんな言い方はきっと差別になるのかも? でも変わっているけど, 僕にとってはそれも奥さんの一面にすぎません。 僕は久住(くずみ) 統二(とうじ)。 学校で先生をしていましたが、 今はフリースクールを中心に、 カウンセラーをしています。 奥さんは久住(くずみ) (けい)。 僕より少し年上で、Webライターをしています。 接客のお仕事をしていましたが、 1度目の結婚を期に辞めて、 元の旦那さんの稼業を手伝っていたそうです。 けーちゃんの障害は、 日常生活にも仕事にも、 ほとんど支障はなかったようです。 ただやっぱり人より少し と言うのは否めない。 それをどうとらえるのかっていう問題だよね。 前の旦那さんは協力的で、 けーちゃんができないことは、 サポートしてくれてたみたいだけど、 その生涯を理解してあげることは、 できなかった。 その結果、のちにけーち、 僕の奥さんになったわけだけどね。 けーちゃんが傷ついたかもって思うと、 ちょっと複雑な気持ちにはなるよね。 もともと子供が好きな僕は、 そういう障害のことを知っていたし、 子供だけじゃなく大人にも、 がいることは知っていた。 けど、実際目の当たりにすると、 不思議な行動や突拍子もない発言に、 驚いたり戸惑ったりもあるけどね。 けーちゃんと接するには、 簡単だけどなかなかに困難な、 いくつかのを守ることが、 大切って言うこと。 付き合いはそこそこになるけど、 いまだに毎日が学習です。
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