第8話 クロックワールド『失われる贄』

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第8話 クロックワールド『失われる贄』

 生贄と共に  世界の終わりに立ち並んで  崩れ行く大地を見下ろす  刈り取られた命の分だけ  幸福が減っていって  目前で 伸ばした手をすり抜けて  消えていった  作られた 箱庭で過ごした記憶が消えていく  淡く 儚く 輝きながら  鮮血をこぼして悲鳴を上げて  幻想を見た分だけ傷つけられた  夢を見ていた事すら 後悔して  幸せへと繋がる 小さな扉を閉じた  海原に広がる 青  天井に白くのしかかる 雲  どこまでも生い茂る 緑  草原に咲き乱れる 命の花  安らかに眠らせて  何も知らない 次の私の為だけに
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