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巡査は振り返って腕組みをした。
「さて、本官にどうしろと?」
「どうしろとは?」と、母。
「つまり、ここはあなたのお宅でして、そこに巨大なダンゴムシがいるわけです。ですが、このことに事件性があるのか、という問題ですな」
「これは事件だわっ!どう考えても事件だわっ!」と、妹が巡査に詰め寄った。
「もし誰かが、お宅への嫌がらせとしてこのダンゴムシをここに放置したのなら、迷惑行為として警察の管轄になりますが。何か、心当たりは?」
「いえ、そのような・・・」
母親は首を横に振り、妹は首をうなだれた。(明言は避けたが、複数の心当たりがあった)
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