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骨の家具は椅子だけかと思っていたら、サイドテーブルのようなものや、箱もあった。その箱に見憶えがあり、手に取って眺めていると、蓋が勝手に開いた。そしてオルゴールが鳴り出すと、眠くなってしまった。
「八起???」
俺は目を閉じると、立っていられなくなり、その場で座り込んだ。
「ピーチク、八起はどうした?」
「ピーチクククク」
駿河はパーチクをよ所有しているので、ピーチクの思考が伝わっているようだ。
「そうか…………この箱は、八起の臍の緒が入っている」
そんな物をどうやって入手したのだろう。俺は、臍の緒がついたままで捨てられていたと聞いたが、その臍の緒など見た事が無かった。
「八起にも母親がいたのか…………」
それは当たり前に、俺も母親から生まれていただろう。でも、自分で言うのも変だが、人工的な受精卵だったと思う。もしかしたら、過去の人物のクローンではないのかと、時々、感じてしまう。
それは、どこにいても、自分に近い人間を見つける事が無かったせいだ。
「八起の臍の緒…………」
朝陽と蔦屋が俺から箱を取ろうとした時、窓ガラスが割れ、バイクが飛び込んできた。
「ここ、何階?」
「四階だ??」
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