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しかし、駿河がいなくてもジャッジが金太楼でディナーを食べるようになっていた。そして、三つ子に世界の仕組みを教え、ついでに勉強も教えてゆく。
「八起、飯!」
「朝陽」
しかも、朝陽と蔦屋も常連になってきて、正一と祖毬も時々顔を出すようになってきた。
「黒瀬さん、デモンズと結婚したのか。お祝いを渡したいな」
それは、俺も渡したい。しかし、デモンズは世界有数の富豪で、買えないものなどないだろう。
「朝陽と黒瀬さんには繋がりがある?」
「…………そうだな、あまりないか?」
繋がりが、全く無いだろう。
「でもさ、朝陽先輩」
「はい!!」
朝陽には、沢山のスプレーを作って貰おう。だが他にも、朝陽には作って欲しいものがあった。
「痛み止めを配合した、潤滑剤というのはできない?ほら、駿河もそうだけれど、悪魔が初めてみたいに完璧に修復するから…………常に最初が痛いだろう」
「ああ、夜のグッズね。いいよ、作っておく」
朝陽は笑うと、ドアを見ていた。ドアの向こうには、忍坂兄弟の来ていて、俺に手を振っていた。
「八起にも必要みたいだしね」
俺にも必要になるのだろうか。それは、あまり考えたくない。
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