あれから1年半

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あれから1年半

コンコン 「彰さん」 コンコン 「彰さん」 カチャ 「楓か。遅くになにかあったか?」 「部屋泊めてください」 「あ?何言ってんのお前」 「あの部屋では寝れないんだもん。隣のベッド貸してください」 「隣はダニエルがいるからだめ」 「あの、ダニエル戻ってませんよね」 「ああ、いないけど。そういや遅いなあいつ」 「私、レストランで食事取った後、ロビーで明日の登るルート復習してんですけど、その後部屋に戻ったら、ノアとダニエルが、ベッドで、してました」 「はあ?!まじか・・・あいつら何しに来てるかわ かってるのかよっ!はぁ・・・」 「耳栓して隣のベッドで寝ようとしたんですけど ノアの声が大きくて気になって寝れなかったので」 「え・・・さすが楓だな。同室のやつがセックスしてるのに隣のベッドで眠れるやつなんていないだろ普通」 「やっぱりそうですよね。だから泊めてください」 「わかったよ。そのかわり少し付き合え」 「はい」 彰さんが赤ワイン片手に部屋に入れてくれて 20歳になりたての私は頷いて空いたワイングラスを棚から出した 私がこっちに来て1年半が経っていた
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