花が咲くころに教えよう

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「ずっと君のことが好きでした!」  僕は震える両手と心臓を鼓舞して彼女に持ってきた鉢植えを差し出した。  言われた彼女は驚き、困惑した。それから何度もあたりをきょろきょろ見まわして自分を指さした。僕はぎこちなく、それでも大きく頷いた。彼女はさらに困った顔をする。 「どうして私に?」 「今日がホワイトデーだから」 「私、あなたにバレンタインあげてないよね?」  彼女は困惑から疑心の目に変えて僕を訝しく見る。変人でも見る目だ。 「バレンタインが告白でホワイトデーがお返しの日とか関係なく、僕が今日君に気持ちを伝えたくて」  焦って早口になってしまった。落ち着け僕。  確かに気持ちを伝えたかった。ずっと気になっていた女性に。
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