くゆらす月夜

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白く一筋昇る。昇った白は月の光と重なって、一本の道のようだ。 手を伸ばして掴もうとすると、わずかな風で揺らいで消えてしまった。何事も、そう簡単にはいかないか。 身体に良くないと分かっている紫煙が、染み込んでいく。この瞬間だけは、目を瞑ってね。がんばるから。
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