あたらしい生活

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あたらしい生活

念願のパソコンを買った。 話を書きたかった事もあり、携帯では流れを作りにくかった。 それでいて、携帯もiPhoneに変えたものだから打ちにくい。 新しい生活ではない、わたしの「あたらしい生活」は 減点(原点)探し?の様な生活だと思う。 何を引き算するのか? 人生が足し算ばかりではない様に、良かれと思ってしてきた事でも~ 多くを語らなくては理解して貰えない。 わたしのあたらしい生活は、意外と寂しくない様な気もする。 娘が大学の為に家を借りて4月から他県に出てしまう。 同じく私も、新規年度に転職をすることになった。 4月からを〜 無理を言い5月から転勤という形で(ラウンダー)他県に出て働く事になった。 一番寂しいハズの主人も、色んな事が重なって、 今をせっかちに過ごそうとしている。 「お前たち、早く出て行けー」各々が自由人の母と娘である。 もったいないなー 時間は増えないよ。 どんどん歳をとり月日の早かったこと。 若き日々の鮮烈さは、意外と遭遇できなくなってきた。 何が正しいかなんて、人によって違うのに寂しさの量なんて、 。。。。。少しは想像つくのかな。 大変な3年間だった。 幸せな3年間だった。 働いて、ご飯やお弁当を作った。朝早くから起きて作ってきたもの。 夜は遅くまで翌日の用意をしていた。 辛くはなかった。 夜遅くまで塾で勉強をしている娘が心配だった。 自分がしない苦労の方が、ずっと辛い。娘なりに励んでいた。 帰りの車では聞いて聞いて攻撃で〜 今どきの話について行けずに、頑張った。 大学に入っても、毎日リモートで話をしてくれるらしい。 期待せずに、いようと思う。 私はわたしの自分なりの、あたらしい生活をおくらなければと思うからだ。 家具付きアパートを会社に借りてもらい新しい場所で 今までと同じように働けば良いだけだから。 有難い話である。 職場のトラブルは気にかけても、次から次に起こるので〜順番に片付けていくしかない。 ただ人生の過ごし方にマニュアルはないようで、これから先をどう過ごしていくのか〜解答はまだ見えてこない。 むしろ今までダメだったり、嫌だったりしたことは避けて過ごしていきたい。 一人で朝起きて身支度をして働いて帰って食べて、洗濯をして、ゆっくり眠れるように 折角なので、マットレスは娘と同じ物を購入しようか迷っている。 そして娘の家電一式の中に白の型落ちのノートパソコンを乗せて見積もりをお願いした。 自分だけのパソコンなんて産まれて初めて買った。 バスマット不要の珪藻土マットも娘とお揃いにした。 今も2人でクイーンベッドに一緒に寝ていた。 娘が小学生までは家族3人で寝ていたのに、 狭くなったと3年前に洗濯物部屋?色んな荷物を入れている部屋を 主人が自分の部屋にしてしまった。 主人は看護師で夜勤が多く、リズムが違うからと〜 どんどん寝るスタイルが変わっていった。 この春からは3人が別々に生活をしていく事に。 3年前も同じように仕事場の上のマンションの一室で寝食をして2年ぐらい 過ごしていた。 自分勝手な人間だから、意外と楽しく過ごしていたように思う。 少し以上に寂しかったが、家庭が向いている性格でも無かった。 不器用な人間だから、仕事と自分の事しか出来なかった。 娘が自分の母校の進学校へ入学する事になり、 とても嬉しくて でも、とても心配で家庭に戻ってきたのだ。 テストの開示では最下位ではなかろうか?という得点だったので。 不出来な私の娘は、出来が良かった。 地方医学部の学校推薦もいただいた。 (合格にはいたらなかったが、娘は新たな進学先を今は楽しみにしている。) 大学に進学しても優しいままでいて欲しい。 世の中の汚い部分とか見ても悲観するような性格ではないが、 引きずり込まれないように見守る予定である。 娘は、私ではない別の人間だからこそ価値観は似ていても判断は異なってくるのだから。 新しい生活はピカピカと輝いているべきだ。 わたしの生活とは違う。 足し算、掛け算の多い社会に出る一歩前である新しい生活。 辛い事や、難しい事が多い時期でもあり人として大きく変わるに違いない。 私も負けてはいられない。見守る為に働く背中は見せ続けないといけない。 この三年間は実に母に助けてもらいながら過ごしてきたので、少々どころか 実に情けない生活しか、出来なかった。それでも頑張ってきたつもりでいる。 娘が一番受験勉強で大変になる前に会社縮小でリストラにあってしまった。 直ぐに転職するも、一店舗のみのブラック状態だった。 慣れない仕事を大量にこなし、家庭では不安がっている娘の話を真剣に聞いて、心配し、 翌日は集中が切れられない程の仕事量に奮起していた。 そして2ヶ月間 娘が勉強頑張っている中、先に寝て娘が起きる2時間前には起きてしまう脳が緊張した日々、4時間寝れれば良いぐらいストレスがあったように思う。10キロ痩せた。 リストラが辛かったのか?とにかく仕事をしないと大学に仕送りもできないと。 お金が欲しかった。 あたらしい生活では基本のゴミ捨てや洗濯をがんばろうと思う。 きちんとした食事が不要だと言う事が幸せポイントである。が栄養は気にしたいので年中野菜を多くとれる鍋だろう。 朝はスムージー、昼は軽食に仮眠。 その日の仕事は持ち越さないように、定時で帰り 気になれば翌日早く来てコーヒー片手に片付けよう。 自分の体調管理だけは大切にしよう。 家具付きアパートに残念ながら寝具はなく、マットレスだけは購入する予定でいる。 フローリングの上で布団で寝た経験がない。 せめてベッドをと、今だに折り畳みベッドと迷っている。 歳をとり、あたらしい生活を一緒に過ごす寝具だから、できれば よく眠りたい。 深く眠りたい。 主人が高いと言っていたハードコンタクトレンズ1枚分の贅沢だ。2枚分になるかもしれないな? 慣れてくれば、自分の仕事の休みの日などは若い頃のように寝て過ごしても良いのでは?と期待している。 そして娘の食事を作り冷凍して郵送しようと準備している。 今までの日曜日と同じように材料を日々買い置き休みの日は朝から音楽をかけて作り置きのお弁当に常備の料理を作ってきた。 料理が好きなこともあり、ストレス解消も兼ねていたのかもしれない。 まだまだ自分を必要としてもらいたい娘への傲りだとも思う。 決まって「もういらない」といわれる日が来るのに、 しがみつきたいのであろう。 私の遊びたい時期はとっくに過ぎて、 仕事も再勉強していかないと覚えにくく忘れやすくなってきていた。 一生涯学習の必要な仕事である。意外と真面目に勉強をしてきたように思う。 ただ、自分だけで仕事は回らない事を最近まで分かっていなかったように思う。 周りの一緒に働く人とのコミニュケーションを今度は丁寧にしたいと思っている。 会社は上に立つのだから〜というが、なかなか自分ができる事を他人に求めたくなかった。 各々の得意分野が活かせれば良いのにと思うが、一社員として会社の方針には背けないと思うようにもなった。 「初心忘れず」再就職を願い、偶然知り合った方から送られた言葉の結果が、 今の現状なのであろう。 私はしばらく一人暮らしをすることを選んだ。 人生のやり直しに、ピッタリのあたらしい生活。 自分の為以外に、誰かに必要とされる仕事がしたい。 白色から、何色にも染まれるように今までの価値観はいったん捨てようと。 だからこそ減点の生活なのである。逆の選択をしてみる。 頑張り過ぎないように 私のあたらしい生活は、今まで何が良くなかったのか? 改善して、やり直しの人生でもある。 こんな自分勝手な、あたらしい生活を 今度は主人も賛成してくれた。諦めたのかな? 3人家族がバラバラになって、あたらしい生活を送り 家族でいられる幸せを感じるのだろう。 寂しいけど家族を思いながら過ごす夜が長い事を私は経験済みである。夜勤の多い主人も同じく。 娘だけは、心配ではある。一緒に寝ているチワワを連れていくので、乗り切れると信じている。 医学部の推薦をもらった頃に主人の父が、長くはないと診断を受けた。 浪人の費用を出してくれると言ってくれた矢先の話で、 県を離れて私の実家の側で働いてくれている主人には感謝が多い。 主人も思うところがあるのだろう。今は一人で悲しみたいのだろう。 一人で大丈夫だと言う。 一人で、どんな事を誇り。そして悲しむのだろうか? あたらしい生活は やり直しの生活でもある。 見直せたら、もう一回り多くを見渡せる優しい人間になれるように思う。 頑張り過ぎないようにね。 そして三人で過ごせる日々が来るのだろうか?娘が嫁いで行ってしまうのか? 家に帰ってきてくれるのか? 定年までの仕事を探していての再就職なのだから 続ける事が大切だからこそ、過ぎたらダメだよ。 と何度も言い聞かせて。 今更、何を怖がる必要があろうか。 もう若くはないが、ローンの支払いが14年残っている。 ローンの支払いの為に家を離れるという話も笑い話のようである。 あたらしい生活を送る為に、私も巣から離れるので からの巣症候群は回避できそうである。 ピカピカの一年生も クタクタの一年生も互いに頑張れ。 三人で暮らした日々が楽しかったことを忘れずに、再結成を祈って 個々に前に進みたいものである。 あたらしい生活は、強くなるための儀式なのかもしれない。
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