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第五話
目を閉じ、哲也に体を許していた。思っていたより優しく包むように腰やら肩やらを揉むので少し体が疼いた。くすぐったいような気持ちいいようなよく表すことができない感覚だった。
「もっと強くしてくれないか?」
我慢できずに哲也の手を退けると体がゾクゾクと鳥肌を立てた。
「ヒッ、、。」
小さく声を上げると、哲也は嬉しそうに顔を近づくてきた。
「しょーた、ねぇ、、、翔太、、」
耳元で囁かれるとむず痒い。
ー男にこんなことをされて喜ぶ奴もいるかもしれないが断じて、俺はない。
なんだか気味が悪くなり、ゆっくりと逃げようと横にずれると棚に足が挟まり、体がうまく動かない。戸惑っていると手をいつの間にかベルトで束縛されていた。
「えっ?」
驚きながら哲也の顔を見ると楽しそうに笑った。
「なんでこんなことしてんだって目だね。ふふふ、、、。俺さぁもう抑えられないんだよねー、、だからいいよね?」
顔を赤く染め、舌なめずりをしながら両手を合わせている。酔い過ぎて頭がおかしくなっているのかと思った。
「やめろ!落ち着け、、俺は男だぞ!!」
逃げようと足をジタバタしてみると仰向けになることができた。しかし、手を縛るベルトが何かに引っかかり動けなかった。哲也は机の上に置いてあった炭酸を口に含みながらこちらを楽しそうに見ていた。
ーこの状況じゃ、逃げられない、、、。こいつ、、いったいどうしたんだ‼︎
前を見ると距離を少しずつ詰めながら、サワサワと腹の側面を触る哲也がいる。男に触られていると認識しているのに体がビクビクと動いてしまう。
「やめッ!」
声を出そうと口を開けた瞬間、柔らかいものが口に当たると同時に暖かい異物が自分の歯茎を確かめるように優しく愛撫してきた。
「んんッ!!」
顔を逸らそうとするが、手で押さえつけられ動かせない。舌が動くたびに奥が疼き、腰が上がった。
「んっ、、腰上がってるよ、、、、」
腰を片手で滑るように撫でられるとゾクゾクと身体中を快楽が蝕む。
「はぁ、はぁ、、、。」
息を上げながら哲也の顔を睨むと、俺の口に指を押し込み、こじ開けてから舌を入れてきた。さっきとは比べ物にならないほどの激しく。ざらざらとした舌先が撫でるようにに裏顎を舐める。ねっとりとした熱い唾液が流れるように首をつたう。鳥肌が止まらない体が、小刻みにビクつくと、哲也の足が股の間に入ってきた。付け根までゆっくりと動かしながら上に上がってくる。
「んんっ‼︎」
声をあげようとしたが口を塞がれ無理だった。付け根に当たると強く上を押し付けてきた。その瞬間、体がビクンッと大きく波打った。ずっと我慢してきたものが一気に溢れ、熱いものが体にかかる感覚があった。
ーこんな恥辱、、俺は、、、。
恥ずかしさで気が狂いそうだった。目から熱い雫が顔を伝い落ちていった。すると、哲也は顔を耳に近づけふっーと息を吐いた。まだ火照っている体が疼き、イッたばかりなのに体が反応した。
「イッちゃったの?、、俺の足で、、。大丈夫だよ、、恥ずかしがらなくて、、。」
そういうと耳の外側を甘噛みしなぎらゆっくりと舐め始めた。
クチャ、クチャグチャ、、ヒチャ、、
「やめッ、、んっ、あ、、」
舐められるたび声が出てしまう。押さえても止められないほど口が緩くなっていた。耳の中を何度も何度も愛撫され生殺しにされている気分だった。体に力が入らず身を捩らせていると哲也の舌がまた、口の中に入ってきた。歯で食いしばることもできないほど体の力が抜け、疼きだけが広がっていた。
チュッ、クチュ、、
静かな部屋に吐息とキスの音が広がっていく。ゆっくりと口の中に入ってきた舌は分厚く、俺の舌を値踏みする様に舐め、絡み合わせた。
「んんっ、、」
吐息混じりの声がいやらしく響き息が苦しくなりなる。顔を動かそうとすると俺の頭を強く押さえ、何度も何度も舌を絡ませてきた。激しく絡むたび唾液が溢れ、口から顎へ雫が垂れた。
哲也が口を離すと口から口へ長く、糸が引いていた。
「気持ちよかった?まだまだこれからだよ、、。」
グッ、、グリ
足を股に押し付けながら哲也は口から垂れた唾液を舐め始めた。首筋を舌先でゆっくりと愛撫する。
「、、んっ、あっ、やめ、、、ろんっ」
舐められるともどかしさが増し、気持ちいいと感じていた。首筋を舐め終わると鎖骨の上を重点的にゆっくりと舐める。体が反応してびくついている。
「あっ、、んんっ、」
甘い声が漏れ、涙が出る。
ー、、恥ずかしすぎる、、!
ジュルジュルル
肩に溜まった唾液を音を立てて吸うと満足げに笑った。
「気持ちいい?それならよかった。」
ニヤリと、哲也が甘く笑うと、ゆるゆるとシャツの下に手を入れた。暖かく大き指は脇腹をそいながら少しだけ膨らんだ胸部までゆっくりと時間をかけて撫でた。ゾクゾクと奥から快感が湧き上がり、鳥肌が止まらない。
「はぁ、、ん、、」
声が漏れ、身を捩らせると哲也の足がグッと股の奥に入り疼く下半身が刺激される。
「自分から動くなんてそそるね、、」
哲也はそういうとシャツを捲り上げた。
「‼︎、、おい、、はぁ、はぁ、」
声を出そうと口を開けると大きなゴツゴツした手に塞がれた。体をくねらせ抵抗しようとしたとき、胸の間に何か冷たいものが当たった。
「んんっ‼︎」
胸の間から乳輪に向けてざらざらとした舌が動いている。くすぐったく、粘り気を帯びた舌の跡は火照った体を冷やすように冷たくなっていく。乳輪に舌がつくと中心を触らないように円を描きながら愛撫してきた。ゆっくり焦らすように、、。
「んっ、、んんっ」
苦しそうにしていると、哲也は手を外してくれた。流れた涙の跡を手で拭き、左手をゆっくりと下に下ろした。
「、、てつ、、や、なんで、、。」
やっとの思いで問いかけた瞬間乳首から強い刺激を感じた。足先までビリビリと電気が流れるようだ。
「自分で気づいて、、体はわかっているみたいだね、、。」
そういうとビンと立った乳首を摘み、くりくりと転がした。最初は痛く、、擦れる感覚だったが徐々に体が反応し始める。
「やぁ、、あん、んっ、、。」
甘い声が口から漏れる、体がびくびくっと大きく波打つ、破裂寸前まで溜まった風船が一気に割れる用にドバッと熱い粘液がズボンの中に飛び出る感覚があった。
「んんんッ!!」
声を上げ激しく腰が上がる、忙しなく動いていた指が止まった。息が乱れ、汗や唾液を吸ったシャツがピタリと体にくっつき突起した胸は服の上からでもわかるほどふくらんでいる。足を動かすと粘り気を帯びた液体が太ももをつたい尻の付け根を伝いくすぐったさを残していく。
ーもう最悪だ、、、。
そんなことを思いながら気を失った。
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