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焼き肉を食べながら、パパが皆を尋に紹介していく。
拓磨君と早苗さん、娘の瑠璃ちゃん。
仁君と綾さん、幸二君と涼太君。
皆、彼を温かく迎えてくれて、私の大好きな場所に尋が正式に加わった。
尋は挨拶を終えると、心の元に行き1on1を始める。
そこに隼人君も加わり、3人交代しながら1on1をしている。
すごくいい笑顔で楽しそう。
しばらくすると、皆、お腹がいっぱいになって焼き肉の手が止まり、ママ達が後片づけをし始めたから私も手伝う。
パパ達はコンロや炭を片づけて、庭に置いているテーブルと椅子を並べて、お酒を飲みながら息子達のバスケを見ている。
片づけを終えたママ達はいつものように、離れて話している。
私はパパ達がいる横のテーブルで、瑠璃ちゃんと優輝と一緒にバスケを見ていた。
パパが仁君に声をかけ、パパ&仁君チームと心&尋チームで試合を始めた。
心は仁君によくついて行っている。
尋も負けずによく動いている。
パパのシュートは本当によく決まった。
だけどそれを見た尋に火がついたのか、尋のシュートが綺麗に決まり出す。
「おぉ! すごい! 綺麗なシュートだな!」
「だろっ! だから、仁、マジでヤバイぞ。ついに負けるかもなっ」
嬉しそうに笑顔でパパが仁君に言うと、隼人君が時計を見て笛を吹いた。
「タイムアップ! そこまで!」
結果は、「心&尋チームの勝ち!」
隼人君がそう告げる。
「よっしゃっ! !」
心と尋が同時に手を挙げ、パチン! とハイタッチをした。
「あぁ! ついにこの日が来たかぁー」
パパが息を切らして椅子に座る。
仁君もへとへとで椅子に座り、大人2人はこの日完全に息子達に負かされた。
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