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さて、最後の家族に挨拶をするとしよう。
これまで見てきて分かる通り一癖も二癖もある家族だが、唯一私に癒しを与えてくれる者がいる。
足音を立てずそっと寝室に入る。小さなベットの上で、小さな家族はスヤスヤと寝息を立てていた。
「ただいま。マイエンジェル」
純粋無垢なあどけない寝顔。これが我が家の“天使”だ。 彼女だけが私の心の拠りどころ。どうか道を踏み外し堕天使だけにはならないでくれ。
「かんちょーっ!」
「ぐう!?」
突然、肛門に異物が入ったかと思えば怪獣の指だった。
「ごはんだってさー」
「そ、そうか。今度から普通に教えてくれ」
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