2人が本棚に入れています
本棚に追加
夕飯の時間となり、我々家族は食卓を囲んだ。
「あんたの分ちょっと焦がしたけど死にゃしないから残さず喰うんだよ」
鬼の嫁。
「にくにくーっ! もっと肉食べたーい!」
怪獣の次男。
「よきのきでいえばありよりのなしみ」
宇宙人の長女。
「ごちそうさま。して、飯はまだかの?」
ロボットの祖父。
「ふみゃーお」
ツチノコのペット。
そして幽霊の長男と天使の次女。これが私の家族だ。
確かに世間一般の家庭に比べるとどこかズレているだろう。だが、皆私の大事な家族。皆を養うのが一家の長である私の努め。
それで皆が幸せになるのなら、どんな扱いをされようとも苦ではない。
最初のコメントを投稿しよう!