ゾクゾク仮ゾク

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「ごちそうさまでした」 「食べたんならとっとと行きな」 「行きなって、どこへ?」 「決まってるだろ。仕事にだよ」 「いやついさっき帰ってきたばかりじゃ」  瞬間、鬼はテーブルを叩き割った。 「あれっぽっちの稼ぎで足りると思ってのかい!? もっともっと額に汗水足らして稼いでくるんだよ!」  物凄い剣幕でまくしたてる鬼に対し、私は表情ひとつ変えずに言ってやった。 「もういい。終わりにしよう」 「……え? 終わり……ですか?」 「ああ。“家族ごっこ”は終了だ。ご苦労だったな」  私は懐から煙のような気体の玉を取り出し鬼の奴に手渡した。 「これは報酬の“魂”だ」 「や、こりゃどうも」
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