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琉果が車を停めたのは、アパートの出入り口のドアが見える場所。
少しして、ドアが開いたのが分かり、私は車から降りた。
ドアを開けて出て来たのは、綺麗に化粧をして着飾ったママ。
ドキドキとするのは、ある意味不安だと思う気持ちがあるから。
でも、ママは、私を見て軽く頭を下げただけで、車が停めてある場所とは違う方へと歩いて行く。
『ママ』と呼んでみたけど、気にせず歩いて行くママの姿が見えなくなるまで見ていた。
琉果が言った様に、ママの記憶の中にはもう私は居ないみたい。
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