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自然に流れた涙を止める事が出来ない。
ママが好きだった。
どんなママでも、私にとって大切なママだった。
だけど、ママは違ったんだ。
私が最後に願うのは、ママの幸せ。
「ママ、育ててくれてありがとう。
いまでも大好きだよ」
そう言った後、涙を拭い、車に乗り込んだ私。
「もう決まったか?」
「まだ堕天使としての力があるなら、ママが幸せになる様にして欲しい」
「あぁ、約束する」
走り出した車の窓から流れる景色を見た。
ママが悪い訳じゃない。
全ての悲劇は、パパの酒癖の悪さから始まったもの。
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