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ママがこれから幸せになれるなら、私はもうママに会いに行く事もない。
「凛の記憶からも母親の記憶を消してやる」
その言葉には素直に頷いた。
私と共に人生を生きると言ってくれた琉果。
年齢は、分からないけど、それが気にならないくらいに整った顔をしている琉果。
「もしかして、琉果は、天使の落ちこぼれ?」
「嫌、神に逆らっただけだ」
「バチが当たるよ」
「凛が傍に居れば、何も望まない」
何処までも、私の事を考えてくれる琉果。
ふと脳裏に浮かんだのは、遠い過去。
覚えていないくらい遠い遠い過去。
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