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エピローグ
私には、両親は居ない。
理由を知りたいと思わないのは、私の傍に琉果が居るから。
「凛、俺が幸せにしてやる。
だから、俺から離れるなよ」
「もしも離れたら?」
「殺すかもな」
僅かに口元を緩ませた琉果。
「私には琉果しか居ないから離れないよ」
私は琉果を愛していた。
それはずっとずっと昔から。
死ぬ事のない琉果。
輪廻転生する私。
大きくて黒い翼を神に返上したと言う琉果は、私にとっては、やっぱり言葉使いの悪い堕天使。
それでも良いと思うのは、契約と言う約束を琉果が覚えてくれていたから……
ー【完結】ー
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