私だけを見て

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夜更かしをしたはずなのに、あまり眠れず早々に目が覚めた。 私のベッドに、篠宮がいる不思議。 無防備に裸のままで眠る姿は、朝見るとなかなかの破壊力。 少しドキドキしながらも、初めて見る寝顔は可愛くて、誰にも見せたくないなぁ…なんて思ってしまう。 昨日から思うけれど、私は随分嫉妬深い女だったようだ。 いや、しかし。 綺麗な顔だな。肌も綺麗だし。 やっぱりナテュールのスキンケア商品のおかげなんだろうか。 まつ毛も長いし、鼻筋も通ってるし… 頬杖をついてマジマジと見つめていると、篠宮がうっすらと目を開けた。 「……あれ?起きてた…?」 うっ!! パチリと視線が合った瞬間、見ていた事がバレて思わず赤面してしまう。 「う、うん。目が覚めちゃって…」 「ふーん」 気怠そうにスマホに手を伸ばして時間を確認すると、またポイッと放って布団に潜る。 「まだ6時じゃん…」 「うん」 「眠い」 「寝てていいよ。今日休みだし」 「一緒に寝よ」 え。 グイッと肩を抱かれると、腕の中へ閉じ込められた。
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