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「じゃあどうしてホテル行ったの?」
ええっ?!
そういう話し?!
相手は誰?!
うちの社員?!
思わぬ現場を目撃してしまい、興味本位から、つい覗いてしまう。
いや、知らないわ……。
外部の人っぽい。
「そんな雰囲気になったから」
「私のせいだって言うの?私は、好きで一緒にいたかったからそう言ったの!
壱哉君は違ったの?」
ここにも仕事と恋愛を公私混同してる人達がいるよ。
もう、オフィスで勘弁してくれ。
「まぁ……遊びか本気かと聞かれたら遊びだね」
ええーーーっ!!
分かってたけどクズっ!!!
顔色一つ変えずに言い放った篠宮に、衝撃すぎて彼女と私は目がテンになる。
「最低!!」
女性は泣きそうになって、篠宮の頬を平手打ちした。
………見てはいけないものを見てしまった。
また壁に隠れた私は、なんとも言えない気持ちになる。
最悪だ。
なんでこんな所で遭遇してしまうかな。
やっぱり階段まで戻って、別の階からエレベーターを……
「何してんの、お前」
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