夜の街

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夜の街

サキ。 ナニ? あのおばさん最近しつこくない? まぁね…けど、そのうち何とかするわ.だから、またくれない? そう言って、サキという女がもう一人同世代の娘に何かをねだっていた。 ち、仕方ないわね? うんざり気味にそばにいた娘は、彼女の手に丸めた何かを手渡した. それにしても…。あのおばさんナニ考えているのかしら? あまり、深入りしすぎない方がいいんじゃない? そうもいかないのよ。私だって生活かかっているし、結構真剣なんだよ. 呆れた、と言わんばかりにそばにいた、娘は顔をしかめた。 あのさ、あんたにいいたいんだけど? ナニ? そんなことやってるとろくな将来迎えないよ?私だって、こんな事真剣になんか、してないから。ほんの気楽な道楽だと思ってる。 それを聴いたサキの方が今度は顔をしかめた。 あんたさ、それマジで言ってんの? マジ。 …。 "アンタに言われたかないわよ" サキは、その娘から受け取ったモノをズボンのポケットにしまい、じゃね?と言って、席を立とうとした。 ねぇ 呼び止める娘にサキは、やれやれと思いながら、彼女の手を握り、そしてそっと、唇にkissした。 "アンタだって、同じだろ?" 20分後、カラオケBOXから、出てきたその娘は、夜の喧騒の中に消えていった。
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