俺の前の嫌な奴

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「よ〜し。じゃあ今日は解散だー。今日は顔合わせが目的だからな。」 『よし。帰るか。てか俺ここに来た意味あんま無くね?』 「アンタが起きへんからやろ」 『そんなこと言うやつに育てた覚えはありません!』 「アンタに育てられるなんてこっちからお断りや」 『いくらなんでも酷い!』 「おい。お前らうるさい。さっさと帰るぞ。」 『おい。話さえぎんなよォ〜。』 「あの美園様っ!」 『ん?なに?どうかしたの?』 VTRストップ。 皆さん…………お気づきだろうか。 いや。まだ伏せておこう。どうせ、後ほんの少しで分かるんだから。 「美園様。あの…、これっ!受け取って貰えませんか?」 渡されたのは、綺麗な花柄のラッピングに包まれた可愛らしいクッキー。 クッキーからは微かにいい匂いがして、とても美味しそうに見える。これを俺のために作ってくれるなんて嬉しい。 女の子からなら……………… 目の前にいるのは自分より一回りほど小さい美少女のような少年。しかし、男だ。 皆さん。俺は……………………ノンケだっ!!! しかし、まぁ食べられるものだし受け取っとく。 「ありがとう。俺のために作ってくれて嬉しい。」 「い、いえ//このくらい///」 「そう?じゃあまた明日ね。」 そう言ってにっこり笑って手を振る。 さてここまで読んだらわかるであろう。 そう、俺こと美園 翠は瑠斗と潤の前で以外猫を被っています! 罪悪感?そんなのないない。だってこれも立派な俺自身でしょ? しかし、それが周りからは気づかれていることを本人は知らない……。
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