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本校舎の3階、特別会議室。
金と硝子があしらわれた無駄にド派手な扉に気分が滅入る。
ギィィィィ。
「ご機嫌よぉ。ってあれぇ、俺が最後な感じ?」
珍しくも全員が揃った会議室に少々驚く。
足早に空席へ腰掛ければ会長がゆっくりと立ち上がった。どうやら直々に進行を務めるらしい。
「全員揃ったな。さて、会議内容は知っての通り明日転校してくる理事長の甥についてだ。名前は栂那月、高校一年生。編入試験は全科目満点でクリア。転校理由は前の学校を自主退学したことから此処の紹介を受けたらしい」
「全科目満点??ありえねぇだろ。此処のテストがどんくらい難しいかわかってんのか。裏口じゃねえの」
「残念ながら正真正銘実力だ。監視官は三人以上ついていたしなんなら証拠も残ってる。それでも疑うのなら勝手にしろ」
チッ、と不機嫌そうに舌打ちした男が横を向く。
流石生徒会長。既に調査済みな辺り頭の出来が伺える。ご褒美とばかりににこりと微笑んでやれば気まずそうに目を逸らされた。
どうやら反省会での一件を気にしているらしい。
存外可愛らしい性格をしている。
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