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「おにいちゃんのキスはそんなに良かった?このヘンタイ♡」
「ッ、イッてぇ〜〜!!!」
容赦なく股間を掴まれた。蹴られるよりはまだマシだとしてもデリケートな場所を存外に扱われてぐしゃりと崩れ落ちる。
「きゃはははは!!」
悪魔みたいな嗤い声をあげてヒトの不幸を嘲笑う。ああ、そうだった!コイツはそういう奴だった!
脂汗を滲ませながらも口元が歪むのがわかる。どうしようも無いこれはきっと、いや絶対に、血筋のせいなのだ。痛みと共にゾクゾクと背中が震える。
「じゃぁねぇ。俺をあんまり馬鹿にすんなよ、クソ餓鬼」
未だに蹲ったままのボクを置いて容赦なく去っていく。対価はデカかったが退学にはさせられなかった。卒業まではまだまだ時間がある。このままで終わらせてやるもんか。
精々楽しむさ。そうだろう、紫乃。
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