Chapter.04 SEVEN’s GATE《セブンス ゲート》

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【Act.12】 「キャッチでもスカウトでも、おねぇさんのコレクション増やす詐欺師でもねぇから、メシ行かない?」 「はっ?」 「晩メシ食ってないでしょ? 行こ、ねっ?」 いやいや……可愛く「ねっ?」なんて小首を傾げて「うん」を引き出そうとしてもダメだから! バカなオンナじゃなくバカを見たオンナは、そんな簡単に「うん」なんて言わない! なんで、そんな話になんの? 逆に、キャッチより、スカウトより、ケントより怪しいでしょ! 「ナンパなら、違う相手探してください。 ねっ?」 私は、敢えて落ち着いた口調で、彼の「ねっ?」を突き返すように言った。 そして、相手にしてられないから、彼を避けて駅中へと歩き出したんだけど、フットワーク軽く纏わりつくように私と肩を並べてくる。 「ナンパじゃねーし! おねぇさんにお礼がしたいだけ」 「お礼? 私、おにぃさんにお礼される覚えはないし!」 「なんでよ? オレの大事なカード、見つけてくれたんでしょ?」 へぇー……そう言うんだ。 見つけた? 見つけさせた、の間違いじゃない? 何の目的があるのか知らないけど、大事なカードなら使用済みのバスタオルの下にワザワザ置くわけがない。 万が一、気づかずにそのままダストボックスに入れられたりしたら、とか思わなかったの? いや……そもそも、あのカード、大事なもの? だったら、なんで、わざわざ置いたの? なんで、私に見つけさせたの? なんで、なんで……のスパイラル。 あぁ……あかん……知りたい好奇心が疼いてる。
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