0人が本棚に入れています
本棚に追加
ふと、お世話になった人に手紙が書きたくなった。
まず、机の奥底に眠っていた便箋を引っ張り出した。ファイルにしまっていたからか、白くてきれいだ。
さて、何を書こう。
近くに置いてあったメモ帳にその人との思い出や特徴を洗い流し、それを書き留める。
優しかった、初めて会った時から(素敵な人だ。)と思った、恋愛相談に親身に応えてくれた…
それを書いているうちに、メモ帳がびっしりと埋まっていた。
それを、手紙で書く事柄は何にしようかと、赤ペンで丸を付ける。
時計を見上げる。それを行っていくうちに、1時間かかっていたことが分かった。
ネットで手紙の書き方を調べながら、メモ帳に手紙の下書きをする。
初めて、「前略」の時、締めの部分が「草々」ということが分かった。
それが終わったあと、ボールペンと便箋で清書を行う。ゆっくり、丁寧に。
手紙が書き終わった。窓を見上げると、手紙を書こうと思ったのはお昼ごろだったが、書き終わった時は日が沈んでいた。
それを封筒にしまい、のりを付け、クリアファイルに入れ、鞄の中にしまう。
明日、あの人は喜んでくれるかな。そう思いながら。
あとがき
こんにちは、初めての人は初めまして!こじまなです。
手紙っていいですよね。
それでは、また、次の話で会いましょう!
最初のコメントを投稿しよう!