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ポチを見つけて一週間が経った。ポチの食事はとりあえず最初と同じようにキャベツを与えている。頻度はどれくらいがいいのかわからないから俺が食事をするときに一緒に与えている。水も平皿に入れて与えているが飲んでいるところは見たことがない。
なんだかだんだんポチがかわいく思えてきている。最初は興味とかそういったものだったのに。
もしポチが病気をしたらどうすればいいのだろう。そもそもそれに俺は気づけるだろうか。ポチは新種の動物なのだろうか。そうしたら獣医さんに見てもらっても何もわからないかもしれない。それならわかるようになるためにもどこか、大学とかにポチを連れて行った方がいいのかもしれない。けれど俺はポチに愛着がわいている。ポチが少しでも離れることを考えただけで辛い。そんなにポチをかわいいと思っていたのか、自分でも知らなかった。
少し考え込んでしまった。顔をあげる。ポチがさっきまでいたところにいない。
「ポチ?」
呼んでみる。一昨日あたりから呼ぶと反応することが増えてきた。けれど俺の視界に入らないところにいたら反応したってわからないんだ。ポチは鳴かないから。
この部屋をまず隅から隅まで探す。いない。ベッドの下も確認した。クローゼットの中も確認した。いない。ドアは開いていない。いや、閉めただろうか? 覚えがない。もしかしたらリビングかもしれない。キッチンかもしれない。トイレかもしれない。全部探す。探した。いない。
ポチはいなくなってしまった。
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