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「ねえ、マスター、このペルシャ猫のぬいぐるみ、プレゼントとしてもらっていいですか?」
私が無理を承知でそう尋ねると、三重内マスターはあっさりと承諾してしまった。
「もちろん大丈夫だよ。むしろこの子たちは君の家に行きたがっていたからね。はい、プレゼント。」
「ありがとう! マスター!」
私がすぐさまその二体のぬいぐるみを抱き抱えると、カウンターでマスターが小さくつぶやいているのが聞こえた。
「中身はもちろん夢のうちに戻すがね。」
ロボットミツコがすかさずマスターにつっこむ。
「マスター、それはどういう意味デスか?」
するとマスターは小さくコホンと咳払いしてから、ロボットミツコと夢さんを手招きして言うのだった。
「おーい、みんなにももちろんプレゼントがあるぞ。この間知り合いの勤めている保育園から古くなったぬいぐるみをたくさんもらったんじゃ。」
「わーい、マスターありがとう。私このテディベアがいいな。」
「ワタクシはコマイヌのヌイグルミがほしいデス。けれど無さそうデスので、パンダのヌイグルミがいいデスね。」
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