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一時間ちょっと話をしても、まだ話したりない。
アンドリューとも合流して、夕ご飯を先に済ませることにした。
繭ちゃんが、「やっぱり日本に来たからには、メイド喫茶、行ってみたくない?秋葉?」とか、日本に来る外国人は全員、秋葉原カルチャーが好きだと思っているようなことを言う。
そりゃ、面白いとは思うけど。
「しゃぶしゃぶとか、もんじゃ焼きは?」と外国観光客に人気のメニューも提案してみる。
アンドリューが繭ちゃんの積極的なアピールに負けて、「メイドカフェ」というので、それで決まった。
メイド喫茶からのゲイバー。かなり濃いスケジュールになった。
三人で電車で移動して、秋葉原へ行く。
アンドリューは別にアニメ好きではないと聞いていたけど、さすがに強烈なカルチャーに興味を持ったようで、写真をたくさん取っている。
移動中に繭ちゃんが知り合いに聞いてくれ、その人のおすすめのお店に行った。
店内に入ると大きなリボンが後ろについた、かわいいコスチュームの女の子達が数人いて、「おかえりなさい! ご主人様、お嬢様!」と一斉に挨拶した。
お嬢様。。。
新しい世界だ。
興味はあるけど、知り合いに2度ほど連れて来たもらっただけだという繭ちゃんは大喜びで、アンドリューも興味津々で喜んでいる。
3人とも、注文する時も、頼んだ物が出てきた時もメイドさんに釘付けだった。
「魔法をかけます〜。美味しくなーれ! キュンっキュンっビーム!」
と、3人それぞれ、計3回やってくれた時には、頭が下がる思いだった。
もう楽しむしかないので、最後は3人とも真似して、「キュンっキュンっビーム!」とハートをばらまいて、盛り上がった。
アンドリューはツインテールのメイドさんと写真も撮ってもらって、大満足だったようだ。
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