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翌日は、すこしゆっくり寝てから、チェックアウトすると、横浜へ移動した。
しばらく一人暮らししていただけあって、徹君はあちこち案内してくれる。
いつもはのんびりと自然の中のデートが多いから、お店のウィンドウショッピングや、カフェによるのが楽しかった。
徹君はスマートだと思う。
椅子を引くほど大げさではないけれど、ドアを開けてくれたり、エスカレーターで後ろに立ってくれたり、買い物をさっと手に持ってくれたりするくらい、気が付く人だ。
食事の支払いは徹君がしてくれた。私のほうが年上なのに、申し訳ないといったのに、男だからと譲らないので、私はカフェ代の担当ということになった。
夜に泊まったホテルも素敵なところで、旅行中、ただ甘やかしてもらった気がする。
昨日のお礼を田口君にして、繭ちゃんにもお礼と田口君と二人にして大丈夫だったか確認した。
アンドリューにもメッセージしたら、「東京は楽しい」と言っていたので、そういうことなんだろう。
三連休の日曜日は東京で美術館とカフェへ行ってから、徹君と二人で地元に帰った。
非日常だからこんなにも楽しいのか?
徹君の隣にいられるだけで、世界がワントーン明るく輝いている。
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