縁側の月

婚活

10月になると、塾の受験生は次第に緊張感が出てきて、教える側としてはやりやすくなってきた。これから、冬にかけて、そんな風には思えなくなるんだろうけど。
夏以降、高校生のクラスも増え、忙しくなって来ている。

アンドリューとの公民館英会話教室は９月下旬に週一のペースで、始まったばかりだが、好評のようだ。
教室終わりに次週の計画をするし、足りない部分はメールでやり取り出来るので、それほど負担にはなっていない。

合間にフリーランサーとして請け負っている翻訳が入るのだけど、これは、波があって、忙しい週もあれば、そうでない週もある。メールでのやり取りだけでほぼ進めていくのだが、前の会社のプロジェクトチームに入れてもらっている分は出来る限り会議にもオンライン参加するようになった。

私の収入は３つを合わせても、派遣時代に少し届かない。でも家のローンは家の古さと頭金の大きさで、東京のマンション代より安いので、なんとかなっている。

徹君は週末に一緒に過ごせる時には、私の家に泊まりに来て、私も平日一度は徹君の家に仕事帰りに寄ったり、泊まったりするようになっていた。

ずっと一緒にいたいと思うけど、お互い、仕事をしたり、実家に顔を出したり、趣味の時間があったり、今は結構いいバランスが取れていると思う。

仕事は慎ましいながらにやり甲斐はあるし、なんとか食べていける。大好きな人が私の事を好きだと言ってくれる。幸せだと思う。

なのに、婚活イベントに行くことになった。