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家とスーパー
翌日に送ってくれたお礼のラインを徹君に送ると、しばらくすると、日曜日の昼過ぎに予定が合えば、との連絡があった。
玲奈から再度、行けなかったお詫びのメッセージも届く。
「まじでごめん。大丈夫だった? 次は絶対〜! お詫びにおごる!」
地元に戻って、こうして会おうと言ってくれる友だちがいるだけでもありがたいと思う。
中学や高校の同級生で地元にいる人はほとんど結婚したり、子供がいたりして、突然帰省した昔の友人に時間がつくれる人は少ない。
徐々に知り合いや友人を見つけられたらいい。
徹君はそういう友人第一号といったところか。
私を雇ってくれた塾のオーナーである三木先生夫婦も、50いくつかのにこやかなおじさんとオシャレな奥様で、帰省して知り合った方だ。
今週は週3日、小中学生の授業が午後から夜まで入っている。
引っ越ししてすぐに見つけた学習塾の英語講師の仕事で、今持っているクラスは英会話というより、学校の勉強に寄り添った、テスト対策中心のものだけれど、いずれ独立して教室を開きたい私にはちょうどいいトレーニング場だった。
この塾の仕事に足して、以前派遣で働いた会社からフリーランスで頂いている翻訳の仕事を掛け持って、ようやく、という感じ。
翻訳の仕事は不定期なので、慣れてきたら塾の仕事を増やしてもらうか、他のバイトをかけ持たなくてはいけない月もあるかもしれない。
今は仕事のバランスをとり、安定して生活費を稼げるようになるまで、しばらく様子見状態だ。
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