縁側の月

仰ぐ陽

いつもの50%くらいの出力で仕事を進める。
少しの隙間にも手が勝手に「プロポーズ」とか検索してしまいそうになる。

あれは、そういう類いのものだったのか？

締め切りは、動かない。

手と頭を目の前の文章に集中させる。

世の中の夫婦はみんな、プロポーズというのをしたんだろうか?

キャッチコピーの英文一個を何回も繰り返すけど、今日は何も思いつかない。
あぁ、この会社、なんでここで韻を踏んじゃったんだろう。韻の処理が上手く思いつかない。

「うああああ嗚呼」

畳の上に大の字になる。

ゼOシィ買ったら引くかしら。

引く。自分に引く。

仕事をしないといけない。