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車に乗って、徹君に「おめでとうございます」と改めて伝える。
助手席の徹君は、こっちを見て、「やばい奴だと思うかもだけど、あれ、葵から思いついたデザインだから」といった。
「やばいくらい、うれしいよ」
「はは。なら、よかった」
そういうと助手席に深く沈み込む。
そのまま静かに運転して帰路につくと、疲れている上に、かなり飲んでいたせいか、徹君が眠そうだ。
「寝てていいよ。私のうちでいい?」というと、「ん。悪い」といって、目をつむった。
家について、徹君に声をかける。
「着いたよ」
軽く肩をゆすって起こす。
大きく伸びをして起きると、「あー、寝た」と伸びをする。寝ていたのは、ほんの20分ほどなのに、少しすっきりしたようだった。
玄関に入って、もう夜なので玄関のカギをかける。
「徹君、お風呂、酔ってるから、シャワーだけにする?入りたければ入れるけど」
コートを脱ぎながら、聞くと、その場で後ろから抱きしめられた。
「徹君?」
「んー、俺、とりあえず、葵が抱きたい」
後ろから首筋にキスが降ってくる。
「え、あ、でも、徹君、かなり疲れてるんじゃ?」
「疲れてるときに限って、性欲がわくのはなんでだろう」
ふざけたことを言いながら、肩に軽くかみついた。
「俺、かなり我慢したんだけどなぁ。ご褒美が欲しいなぁ」
ふざけた調子でいいながら、後ろから手を回して、私のブラウスのボタンを外している。
「ちょ、ちょっと。酔ってるねぇ」
徹君の指に手をかけて、首だけで振りかえると、徹君の甘い瞳と目が合った。
「酔ってる。かなり。今日、俺、浮かれてるから、許してください」
ささやくように、くすりと笑うと、そのまま耳にキスした。
耳の上をなめられたと思ったら、激しく耳にキスされる。
「あっ、ぅ。」
身体の芯に電気が走る。
そのまま徹君の手がブラウスのボタンを外しきっている。
後ろから、徹君の指がブラのラインをなぞる。
身体が熱を持っていくのがわかる。
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