縁側の月

五月

雨といを自分で直したという満足度に浸っていたら、その夜、徹君からメッセージが来た。
「雨とい、直りましたか?　」
シンプルなメッセージだけど、気にかけてくれたというのが嬉しくなる。

「はい、おかげさまで。梯子からも落ちませんでした!」

「じゃあ次、暑くなる前に、網戸を直した方が良いですね」

確かに。
私は田舎育ちだけど、虫が本当に嫌いだ。
苦手すぎて、蚊、小蝿以上は叩けないし、触れない。
私は嫌いなのに、蚊には好かれるようで、刺されやすいし、刺されるとすごく腫れる。
網戸は必需品だ。

すべての窓に網戸がついているのだけど、古くなっていて、破れている箇所がある。

「アレって、障子と違って自分で直せないよね?」

「古いだろうから、業者に頼むか新品にしたほうがいいと思います」

フレーム自体、古く、動かしにくい所が数箇所。買い替えかなぁ。
全部買い替えるお金はないけど、必要な部分だけは買い換えないと。

「明後日、時間があるんで、網戸、見ますよ」

優しい。。。
ヒーローじゃん。

大きめの「ありがとう」スタンプを送る。