縁側の月

風邪

昼間のビールの後だったし、思いっきり酔って、気がついたら私は窓を開けっ放しで居間で横になっていて、空は白んで来ていた。

初夏とはいえ、すっかり冷えた。

だるい身体を引きずって、寝室で寝直す。
布団に入って日曜は昼まで寝て、起きた時には二日酔いが残っただけで回復したと思ったけど、ちゃんと風邪をひいていた。

月曜の今朝、身体の節々が熱っぽく痛い。吐き気は無いけど、喉が痛く、頭痛もする。

昨日、今週の仕事の準備はある程度したし、今日は急ぎの仕事は無いし、塾も休みなので、朝一旦、起きたものの、あまりに悪寒がするのと頭痛で、薬を飲んでそのまま布団に戻ることにする。

まぁ寝ていれば治る。

頭痛は少し体調が悪いと出るけど、熱は久しぶり。
こういう時、一人暮らしは少し心細い。

でも今は実家は近いし、いざとなれば、母を呼ぶ事もできる。
今日は母の唯一の趣味の生花の展示会へ行くと行っていたから、夕方帰って来るまでは邪魔をしたくないけど。

風邪をひいていると、ありえないほどよく寝れる。

朝、布団に戻って、気がついたら昼だった。
そのままうつらうつらとしていると、「こんにちは〜」という威勢のいい声と玄関を開ける音で目が覚めた。