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布団に沈み込んで目を瞑ると、おでこの髪がかきあげられた。
だるさに身を任せていると、ひんやりしたから、冷却シートを貼ってくれたようだ。
一昨日、繭ちゃんと電話しながら、もうずるずると好きになってしまえばいい、と思い始めていた。
結果、泣いたって、なんにも無いよりマシじゃない?って。
でも急に風邪を引いて、気が弱くなって、なんか川遊びで年下の女の子に嫉妬したり、徹君の親切心を自分勝手に解釈しようとした罰が当たったのでは?と思えてきた。
優しい人の手を色っぽいとか思った、邪な私。
もう、罰が当たってもしょうがない。
徹君の、この大きな手が欲しいと思ったら、ダメ?
ぐるぐると思考が定まらないまま、すっと眠りについた。
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