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女子会
今やこんないい感じのレストランが地元にもできたのかと感心しつつ、約束したイタリアンバルで小さめのテーブルについた。
高校の同級生の玲奈と会うのは多分2年ぶりで、そのときは出産祝いを持って彼女の家にお邪魔した。
とりあえずのビールを注文して、そろそろ約束の時間かと携帯を取り出して、そこでなんと一時間前に玲奈から着信があった事に気がつく。
未読メッセージには、出掛けに子供が急に吐いて出かけられなくなったとのお詫びが入っていていた。
ドタキャン。
友達が結婚した、ママになった、というのはこういう時に身に沁みる。
まぁ、ここまで携帯に気が付かなかった私のタイミングの悪さ。
気にしないで、と言っても気にするだろう友人に、次回楽しみにしてる〜!とスタンプ付きで明るく返信した。
でも、どうするかなぁ。。。
「お待たせしました」
ちょうどグラスビールが運ばれてきたので、ウェイトレスにテーブル席からカウンターへ移動してもよいか聞いて、カウンターの一番端に陣取った。
玲奈との久しぶりの女子会だからとせっかくオシャレして出かけてきたのだから、今日は飲んで、美味しいものを食べて帰ろう。
だけど、田舎のレストランで一人で飲んでいる女の人って、あんまりいない。
ちょっと気恥ずかしいけど、それを悟られるのも余計に恥ずかしい気がして、なんでもないようにメニューに視線を移して鯛のカルパッチョとタコの唐揚げを注文した。
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