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夜道を歩きながら、こないだ、葵さんとあったときの事を思い出す。 ほろ酔いの勢いもあって、少しつめよったけど、あれで少しは、意識してくれただろうか。 葵さんがおじさんの迎えじゃ無かったら、もう逃げれないくらいに、はっきりさせていたかもしれないな、と思う。 携帯を取り出して、「来週末、町の夏祭りがあるんですけど、知ってます?」とメッセージを送る。 俺は祭りの係の仕事があって、誘っても一緒に回ったり出来ないが、ただ顔がみたいと思った。 少しして、「知ってるよ!」とメッセージが返ってきた。 すぐ続けて、「新しい英語の先生、連れて行きます。紹介するね」とにっこりマークと共に送られて来て、スマホを道端に投げそうになる。
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