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ソファーとベッドで、絡まり合い深く繋がり溶け合い果てた直後に桜は眠った。よし、熱はなさそうだ。もう1食食べさせて薬飲まさないとな…彼女を起こさないようベッドから降りキッチンへ向かった。
翌日は体調もよく規則正しく3食食べた桜は、竹野内さんに参加連絡の電話をする。俺か竹野内さんのどちらに気を使ったのか、彼女は俺に連絡しておいてと言ったが彼は体調の心配もしていたし友人には自分で連絡しないとと言うとスマホを手にした。彼から曽根さんも来ると聞き桜が安堵している。先月末、借りていた本を竹野内さんを通して返した時お礼に喫茶店の珈琲チケットを入れていたがまだ会えていないと気にしていたのだ。
そして花火大会の夕方、竹野内さんに前もって知らされたホテルへタクシーで到着した。生成色のコットンリネンシャツワンピースを着た桜は顔色もよくご機嫌だ。たっぷりと生地を使って綺麗なギャザーを作るスカートが歩く度に揺れとても女性らしく桜に似合っている。エレベーターの中で
「ワンピースよく似合ってる、桜」
「クスッ、ありがとう…5回目よ」
部屋へ着くと、竹野内さん橘さん曽根さんがすでに揃っているようだ。
「桜子、もう体調問題ない?」
「はい、あっ…うん大丈夫ありがとう、竹野内さん。花火観賞も誘ってくれてありがとう」
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